2022年(令和4年)夏季(7-8月)のダイビング事故発生状況

2022年(令和4年)夏季(7-8月)のダイビング事故発生状況

海上保安庁より、2022年(令和4年)の「夏季(7-8月)のマリンレジャー活動に伴う船舶事故・人身事故発生状況(速報値)」が出されました。

2022年7-8月のマリンレジャー活動における人身事故者数は226人(前年比21人増加)で、死者・行方不明者数は73人(前年比2人増加)。いずれも前年(2021年)同時期より増えており、特に遊泳中の事故者数が増加。新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和されたこともその原因と考えられます。スクーバダイビングについては人身事故者数6人で、そのうち死者・行方不明者は3人となっています。

⇒海上保安庁「夏季(7-8月)のマリンレジャー活動に伴う船舶事故・人身事故発生状況(速報値)」(令和4年)

報道のあった事故としては、以下のようなものがあります。

●2022年7月3日-沖縄県宮古島

伊良部島の佐良浜港の東の沖合およそ2キロの海上で、ダイビング中の50歳代の女性が溺れ、気がついたインストラクターが救助。タンクのバルブが閉まっている状態だった。病院に搬送され、命に別状はなし。

●2022年7月10日-三重県尾鷲市

尾鷲市行野浦でインストラクター2人と客6人がダイビングをしていたところ、インストラクターが水深22m付近の海底で意識を失っている70歳代の女性を発見。病院に搬送されたが、死亡が確認。

また、こんな報道もありました。

●2022年8月13日-福井県福井市

福井市の鷹巣海水浴場で、30歳代女性がイルカにかみつかれ、足の甲に軽傷を負った。同海水浴場近くでダイビング中の40歳代男性もかまれて、軽傷を負った。


新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除され、久しぶりにダイビングをするブランクダイバーも多いかと思います。自分の技量やダイビングへの心理的なストレス、当日の体調などもきちんと見直し、無理のないダイビングを心がけましょう。

【関連情報】
2021年(令和3年)のダイビング事故統計
2021年(令和3年)夏季(7-8月)のダイビング事故発生状況

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この記事を書いた人

高校卒業時にダイビングを始め、大学生のときにインストラクターに。大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、『マリンダイビング』『海と島の旅』『ダイビングスクール』各誌の副編集長を務める。2010年からは世界最大のダイビング教育機関PADI日本オフィスでマーケティング・広報・ウェブコンサルティングなどを担当。2019年からは再び(株)水中造形センターにて、WEB編集部・部長/マリンダイビングWEB編集長に。現在はスナイプバレー合同会社の代表として、スキューバダイビングの普及・啓蒙に加え、海の環境保全活動にも努めています。

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