「World Cleanup Day」に東扇島東公園「かわさきの浜」で水中クリーンアップを実施しました!

「World Cleanup Day」に東扇島東公園「かわさきの浜」で水中クリーンアップを実施しました!

地球をきれいにしようと世界中で様々な取り組みが行なわれる「World Cleanup Day(ワールドクリーンアップデー)」の2023年9月16日(土)に、川崎市の東扇島東公園にある人工海浜「かわさきの浜」でスクーバダイビングによる水中クリーンアップを実施しました!

「かわさきの浜」は遊泳禁止のため、普段はダイビングができる場所ではありませんが、現在スナイプバレー合同会社が川崎市環境総合研究所との共同研究で、この「かわさきの浜」での水中調査を行なっていることもあり、特別に川崎市港湾局の許可を得て実施されました。

4月、5月、8月に実施した水中調査では、川崎の海には実にユニークな水中環境が広がっていることがわかった一方で、やはり水底にはさまざまな海洋ごみ、特にプラスチックごみが散らばっていることもわかり、少しでも海をきれいにしたいという想いがこの企画のきっかけとなっています。また、10月7、8日に東扇島で予定されている、記念すべき「第50回川崎みなと祭り」で東扇島を訪れる皆さんに、きれいな川崎の海を見てほしいという想いもありました。

今回の企画に賛同して参加していただいたのは、自然写真家の高砂淳二さん、写真家のむらいさちさん、ダイビングメディア「ocean+α(オーシャナ)」の神宮司瀬里奈さん、川崎市在住ダイビングインストラクターの森田安奈さん。計5名で、かわさきの浜での水中クリーンナップを実施しました。

水中の様子を説明し、ごみのありそうな場所を確認(写真提供:むらいさち)
砂浜から水中へエントリー(写真提供:むらいさち)

海の中はあいにくのコンディションで、浅場は濁っていてほとんど前が見えない状態。ただ沖の方に向かって泳いでいくと、徐々に視界も晴れ、参加者の皆さんは初めて見る川崎の水中世界に興味津々でした。潜ってすぐに花火の袋などのプラスチックや、缶などのごみが見つかり、早速回収してバッグの中に入れていきます。

海底に散らばるさまざまなごみを回収
海底に転がっていたプラスチックのバケツ。
劣化してひび割れてきている

熱心にごみを拾いつつも、ハゼの仲間やカニの仲間、時に魚の群れが目の前を通りすぎたりと、川崎の海にいる生き物たちを見ることもでき、1時間半~2時間潜っていたものの「もっと潜っていたい」という声があがるほど、とても充実した時間を過ごすことができたようです。

スケートボードや財布、パンツ、ランタンなど、なぜここに?と思う物も

【今回の水中クリーンアップで回収したごみ】
総重量:約20キロ
・缶:14
・ビン:2
・ペットボトル:大1、小2
・プラスチックカップ:4
・プラスチックボトル:2
・プラスチック容器:3
・バケツ:5
・スケートボード:1
・ランタン:1
・キャンプ用の水差し:1
・ライター:1
・エコバッグ:1
・ロープ:2
・DVDケース:1
・財布:1
・プラスチックのおもちゃ:1
・花火の袋:1
・男性用パンツ:1
・紙パック:1
そのほか、ビニール袋やタバコのフィルターなど細かいプラスチック類がいろいろ

ごみを回収してみて感じたのは、やはり多くのごみが普段の私たちの日常から出ていること。ルールに則ってきちんとごみを出し、海辺で活動する際は物が海に落ちてしまわないように注意を払っていれば、今回回収したごみのほとんどは、ここにはなかったはずです。また、なぜかバケツが数多く沈んでいたのですが、年月を経て付着物がびっしりとつきながらも、プラスチックの部分はそのままで、海の中で時間が経っても分解されないことが実感できました。砂浜には相変わらずマイクロプラスチックが多かったのですが、水中のプラスチックごみがやがて劣化し、砕けてマイクロプラスチックになってしまうことを考えると、やはり形あるうちに回収することも大切だなと思いました。

今回回収したごみの一部は、10月7、8日に開催される「第50回みなと祭り」で展示したり、輪投げの素材として活用する予定です。海に沈んでいたごみを見て、市民の皆さんが日常の行動を見直すきっかけになればいいなと考えています。

地球温暖化や海洋プラスチックごみなど、さまざまな問題に晒されている海の世界ですが、これからも川崎の海での調査を続けながら、水中クリーンアップなどの活動も行ない、海の現状と守ることの大切さをたくさんの人に伝えていけたらと思います。

ダイバーを威嚇するイシガニ
堤防の出口付近ではコロダイの幼魚を発見
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この記事を書いた人

高校卒業時にダイビングを始め、大学生のときにインストラクターに。大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、『マリンダイビング』『海と島の旅』『ダイビングスクール』各誌の副編集長を務める。2010年からは世界最大のダイビング教育機関PADI日本オフィスでマーケティング・広報・ウェブコンサルティングなどを担当。2019年からは再び(株)水中造形センターにて、WEB編集部・部長/マリンダイビングWEB編集長に。現在はスナイプバレー合同会社の代表として、スキューバダイビングの普及・啓蒙に加え、海の環境保全活動にも努めています。

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