気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)第1作業部会報告書(自然科学的根拠)が公開されました!

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)第1作業部会報告書(自然科学的根拠)が公開されました!

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第54回総会及び同パネル第1作業部会(WG1)第14回会合が、2021年7月26日~8月6日にオンラインで開催され、IPCC第6次評価報告書(AR6)WG1報告書(自然科学的根拠)が8月9日に公開されました。
⇒環境省|気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)サイクル

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)第1作業部会報告書(自然科学的根拠)

気候の現状については、

・人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、広範囲かつ急速な変化が現れている。
・人為起源の気候変動は、世界中の全ての地域で、多くの気象及び気候の極端現象に既に影響を及ぼしている。熱波、大雨、干ばつ、熱帯低気圧のような極端現象について観測された変化に関する証拠、及び、特にそれら変化を人間の影響によるとする原因特定に関する証拠は、第5次評価報告書以降、強化されている。

などとしており、将来ありうる気候については、

・世界平均気温は、少なくとも今世紀半ばまでは上昇を続け、向こう数十年の間に二酸化炭素及びその他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21 世紀中に、地球温暖化は 1.5℃及び 2℃を超える。
・継続する地球温暖化は、世界全体の水循環を、その変動性、世界的なモンスーンに伴う降水量、降水及び乾燥現象の厳しさを含め、更に強めると予測される。
・過去及び将来の温室効果ガスの排出に起因する多くの変化、特に海洋、氷床及び世界海面水位における変化は、百年から千年の時間スケールで不可逆的である。

などとされています。

今後、第2作業部会の報告書(気候変動 – 影響・適応・脆弱性)が2022年2月に、第3作業部会の報告書(気候変動 – 気候変動の緩和)が2022年3月に公表され、第6次評価の総合報告書が2022年9月に公表される予定となっています。

地球温暖化は、私たちダイバーの活動のフィールドとなる海にも様々な影響を及ぼします。海水温の上昇によるサンゴ礁へのダメージや磯焼け、海洋の酸性化など、すでに多くの影響が出ています。これらを抑制するには、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスをいかに減らすかが重要。私たちひとりひとりに何ができるか、一緒に考えてみませんか?

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この記事を書いた人

高校卒業時にダイビングを始め、大学生のときにインストラクターに。大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、『マリンダイビング』『海と島の旅』『ダイビングスクール』各誌の副編集長を務める。2010年からは世界最大のダイビング教育機関PADI日本オフィスでマーケティング・広報・ウェブコンサルティングなどを担当。2019年からは再び(株)水中造形センターにて、WEB編集部・部長/マリンダイビングWEB編集長に。現在はスナイプバレー合同会社の代表として、スキューバダイビングの普及・啓蒙に加え、海の環境保全活動にも努めています。

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