「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」が世界自然遺産に決定!

沖縄島北部ビーチ

(写真)辺戸岬を越え、東海岸を南下していく途中に広がっているビーチ。色は赤っぽく、独特の雰囲気だが、フカフカしていて気持ちいい。まったく人がいないので、プライベート感は抜群。

オンラインで開催された2021年国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会にて、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産への登録が決定しました! 屋久島(1993年)、白神山地(1993年)、知床(2005年)、小笠原諸島(2011年)に次ぐ、国内5件目の世界自然遺産となります。

登録範囲は、奄美大島と徳之島、沖縄本島の北部、西表島の4島に及ぶ計4万2698ヘクタール。推薦地の特徴は以下のようになっています。

推薦地は、中琉球の奄美大島、徳之島、沖縄島北部と、南琉球の西表島の4地域の5構成要素で構成され、面積42,698haの陸域である。中琉球及び南琉球は日本列島の南端部に位置する琉球列島の一部の島々であり、推薦地は黒潮と亜熱帯性高気圧の影響を受け、温暖・多湿な亜熱帯性気候を呈し、主に常緑広葉樹多雨林に覆われている。

推薦地は、世界の生物多様性ホットスポットの一つである日本の中でも生物多様性が突出して高い地域である中琉球・南琉球を最も代表する区域である。推薦地には多くの分類群において多くの種が生息する。また、絶滅危惧種や中琉球・南琉球の固有種が多く、それらの種の割合も高い。さらに、さまざまな固有種の進化の例が見られ、特に、遺存固有種及び/または独特な進化を遂げた種の例が多く存在する。

これらの推薦地の生物多様性の特徴はすべて相互に関連しており、中琉球及び南琉球が大陸島として形成された地史の結果として生じてきた。分断と孤立の長い歴史を反映し、陸域生物はさまざまな進化の過程を経て、海峡を容易に越えられない非飛翔性の陸生脊椎動物群や植物で固有種の事例が多くみられるような、独特の生物相となった。また、中琉球と南琉球では種分化や固有化のパターンが異なっている。

このように推薦地は、多くの固有種や絶滅危惧種を含む独特な陸域生物にとって、全体として世界的にかけがえのなさが高い地域であり、独特で豊かな中琉球及び南琉球の生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息・生育地を包含した地域である。 <span class="su-quote-cite"><a href="http://kyushu.env.go.jp/okinawa/amami-okinawa/" target="_blank">環境省ウェブサイトより</a></span>

アマミノクロウサギやヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなど貴重な固有種が多く生息し、豊かな自然が残るこの地域を、ぜひ後世に残していきたいですね。

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この記事を書いた人

高校卒業時にダイビングを始め、大学生のときにインストラクターに。大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、『マリンダイビング』『海と島の旅』『ダイビングスクール』各誌の副編集長を務める。2010年からは世界最大のダイビング教育機関PADI日本オフィスでマーケティング・広報・ウェブコンサルティングなどを担当。2019年からは再び(株)水中造形センターにて、WEB編集部・部長/マリンダイビングWEB編集長に。現在はスナイプバレー合同会社の代表として、スキューバダイビングの普及・啓蒙に加え、海の環境保全活動にも努めています。

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