2021年の海洋汚染の現状(海上保安庁)

2021年の海洋汚染の現状(海上保安庁)

海上保安庁より、令和3年(2021年)の海洋汚染の現状(確定値)が発表されました。

全体の海洋汚染は、過去10年間で最多となる493件。そのうち332件が油による海洋汚染となっており、前年比で46件増。船舶からの油排出が195件と最も多く、取扱不注意や送油管/ホース等の破損、船舶海難、故意などが原因となっています。

また、廃棄物による海洋汚染は139件で、こちらは前年比19件減。一般市民(86件)や漁業関係者(50件)による不法投棄が主な原因となっています。廃棄された不要物については、以下のような事例が挙げられています。
・家庭で不要となったもの(生ごみ、紙、灰・燃え殻、ティッシュ等)
・加工場や船で不要となったもの(海藻の茎、魚貝類の皮・内臓・殻・死骸等)
・栽培過程で不要となったもの(野菜くず・果物の腐敗物等)
・粗大ゴミ(水上オートバイ、ソファ等)
海の環境へのダメージが心配される現在にもかかわらず、こういった状況があるのは残念な限り。少しでも海洋汚染を減らすことができるよう、ひとりひとりが意識を高く持って行動したいですね。

⇒令和3年の海洋汚染の現状(確定値)/海上保安庁

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この記事を書いた人

高校卒業時にダイビングを始め、大学生のときにインストラクターに。大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、『マリンダイビング』『海と島の旅』『ダイビングスクール』各誌の副編集長を務める。2010年からは世界最大のダイビング教育機関PADI日本オフィスでマーケティング・広報・ウェブコンサルティングなどを担当。2019年からは再び(株)水中造形センターにて、WEB編集部・部長/マリンダイビングWEB編集長に。現在はスナイプバレー合同会社の代表として、スキューバダイビングの普及・啓蒙に加え、海の環境保全活動にも努めています。

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